コラム

体験記】朝が辛い、副腎疲労検査をうけました

朝がつらくて起きられないは副腎疲労の症状かも

「しっかり寝たはずなのに、朝がとにかくつらい」 「最近、何をしても疲れが抜けない」

そんな不調を感じたことはありませんか。

私自身、特に朝が苦手です。月曜日は調子が良くても週の後半になってくると、朝が辛いと感じます。子供が高校生になり、お弁当を作る機会も増え、さらに朝が辛いと感じるようになりました。

そこで受けてみたのが、予防医療に特化したクリニックでの「副腎疲労検査」です。

この記事では、実際の体験談をもとに、副腎疲労の症状や検査の流れ、どんな人が受けているかなどお伝えします。

副腎疲労とは?慢性的ストレスがホルモンバランスを乱す

副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)とは、ストレスや生活習慣の乱れにより、副腎がコルチゾールの分泌調整に疲弊してしまうとされる状態です。

コルチゾールは、ストレスへの適応や血糖維持、目覚めを促す重要なホルモンで、通常は朝高く、夜に低くなる日内リズムをもっています。これが乱れることで、様々な不調が現れるとされています。

ただし、日本の保険診療では明確な疾患として認められていないため、医療機関によって見解が分かれることもあります。その点は前提として理解しておくと良いでしょう。

私の気になる症状は、もしかして副腎疲労かも?

私が気になっていたのは、以下のような症状でした。

  • 朝がどうしてもつらく、起きられない
  • 昼間から元気になり、夜の方が調子が良い
  • 急に甘いものを食べたくなる
  • コーヒーを飲まないと頭が働かない

調べてみると、これらは副腎疲労によくある症状だとわかりました。特に、朝のコルチゾール分泌が低下している場合、起床時のだるさや気力の低下につながることがあるそうです。また、低血糖状態を補うために甘いものを欲したり、エネルギー不足を補うためにカフェイン依存になることもあるようでした。

これらは決して”気のせい”ではなく、体からのサインかもしれません。

加えて、もともと私は睡眠障害(ナルコレプシー)を抱えており、朝がつらい、日中の強い眠気という症状は以前からありました。そこに仕事やプライベート(家事や育児など)で常に忙しく、なかなか休めない生活が続いていたことで、疲労がさらに蓄積していたのかもしれません。

検査の内容と流れ~1日の唾液採取でホルモンリズムを測定~

今回受けたのは、アンブロシア社の唾液中のコルチゾールとDHEA(副腎ホルモン)を測定する検査です。1日を通して唾液を採取し、コルチゾールの日内リズムを可視化します。

採取スケジュール(6回)

  1. 起床直後
  2. 起床後30分
  3. 起床後1時間
  4. 正午
  5. 夕方
  6. 就寝前

4回採取タイプもありますが、私は6回の検査を医師におすすめされました。

採取時の注意点は普段と同じ生活で行うこと

検査精度を高めるために、以下の点に注意が必要です。

  • 5日前より舌下・粘膜から吸収されるホルモン剤などは使用中止(医師に要相談してください。)
  • 検査当日はできるだけ”いつもどおり”の生活を送る
  • 採取1時間前からは飲食、歯磨き、喫煙、フロスを避ける(※水はOK)
  • 全て同じ日に採取する必要あり
  • 採取後は冷蔵保存し、冷蔵便で発送(送料は自己負担となります。)

私は当日午後から仕事の予定があったため、夕方までには帰宅し、すべての採取を終えられるようスケジュールを調整しました。仕事がある方は、お休みの日に採取するのがおすすめです。

また、検査が終了したらチルド発送が必要なため、予め集荷を依頼しておくか、チルド発送が対応している郵便局を調べておきましょう。

検査でわかること|ホルモンのリズムと副腎の状態

この検査で得られる情報は以下の通りです。

  • コルチゾールの分泌パターン(日内リズムの乱れ)
  • 分泌量の過不足(朝型/夜型)
  • DHEAとのバランス(ストレス耐性)
  • 副腎疲労の度合い(初期〜中等度〜重度)

自分の1日のホルモン変化がグラフで表示されるため、体内でどのようなことが起きているのかを視覚的に確認できます。

副腎に負担がかかりやすいライフスタイルとは?

副腎疲労に至る背景には、生活習慣やライフステージによる副腎への負荷が関係していると考えられています。以下のような状況は、副腎に過度なストレスがかかる要因になることがあります

  • 慢性的なストレス状態が続いている(仕事、育児、介護など)
  • 睡眠の質や時間が不十分で、十分に心身の回復ができていないと感じる
  • カフェインや炭水化物、甘いものに頼る生活習慣がある
  • 過度な運動や激しいトレーニングを継続している
  • 栄養の偏りや極端な食事制限によるエネルギー不足がある
  • 出産後、更年期、ホルモン変動の大きいライフステージ

私自身、月に50〜100km走る運動習慣がありましたが、走りすぎた翌月に無気力状態になることがありました。医師からは、『過度な運動でコルチゾールが上がり、副腎に負荷がかかっている可能性がある。、』と指摘され、運動もバランスが重要だと感じました。

おわりに|”なんとなく不調”を放置しない

副腎疲労は正式な病名ではありませんが、実際に”原因のはっきりしない不調”に悩む方が多いのも事実です。まずは自分の状態を正しく把握し、生活を整えるヒントにすることが大切です。

検査結果は1か月後にでるので、検査結果やその後の生活改善については後日ご紹介したいと思います。

「朝がつらい」「何をしても疲れが抜けない」と感じている方は、一度このような検査も検討してみてはいかがでしょうか?

気になる症状がある方は、お気軽にDMください。